今回はエディットをつけます。
メニュー - インコのWindowsSDK で作成したソースを修正します。
流れ
WM_CREATE
WM_CREATEメッセージは、ウインドウが生成されたときに1回だけ実行されます。
1.CreateWindowEx()で、リッチエディットのウインドウを生成します。
ここでは、とりあえず、サイズが0×0のウインドウを生成します。
なお、CreateWindowEx()の3つ目の引数lpWindowNameは、エディットにはじめから表示する文字列を入れます。
エディットのスタイル 以下は、CreateWindowEx()の引数lpClassNameで、TEXT("EDIT")を指定したときのみ有効 (ES_***) |
|
ES_LEFT | テキストを左揃えで表示 |
ES_CENTER | 複数行エディットコントロールにおいて、テキストを中央揃えで表示 |
ES_RIGHT | 複数行エディットコントロールにおいて、テキストを右揃えで表示 |
ES_MULTILINE |
複数行エディットコントロールを作成 ダイアログボックスで使う場合は、ES_WANTRETURNも指定 |
ES_UPPERCASE | 入力された文字を、大文字に変換。 |
ES_LOWERCASE | 入力された文字を、小文字に変換。 |
ES_PASSWORD | 入力された文字を、アスタリスク(*)で表示。 |
ES_AUTOVSCROLL | ユーザーが最下行で[Enter]キーを押すと、テキストを自動的に上にスクロールします。 |
ES_AUTOHSCROLL | ユーザーが行末に文字を入力すると、エディットコントロール内のテキストが自動的に右スクロールします。 |
ES_NOHIDESEL | 選択されているテキストは、コントロールがフォーカス持っていない場合も反転表示。 |
ES_READONLY | テキストの入力や編集不可。 |
ES_NUMBER | 数字のみ入力可。 |
ES_WANTRETURN | ダイアログボックス内の複数行エディットコントロールで、改行の入力を許可 |
WM_SIZE
WM_SIZEメッセージは、ウインドウのサイズが変わったとき(ウインドウ初回生成時も)に、実行されます。
MoveWindow()で、指定されたウィンドウの位置およびサイズを変更します。
ここでは、リッチエディットのウインドウサイズを変えます。
BOOL MoveWindow( HWND hWnd, // ウィンドウのハンドル int X, // 横方向の位置 int Y, // 縦方向の位置 int nWidth, // 幅 int nHeight, // 高さ BOOL bRepaint // 再描画オプション : TRUEを指定すると、再描画します。 );
ソースコードの入力
ソースコードは下記のように入れてください。
test.cpp
#include <windows.h> #include "resource.h" // グローバル変数: HINSTANCE hInst; // 現在のインターフェイス // このコード モジュールに含まれる関数の宣言を転送します: ATOM MyRegisterClass(HINSTANCE hInstance); BOOL InitInstance(HINSTANCE, int); LRESULT CALLBACK WndProc(HWND, UINT, WPARAM, LPARAM); int APIENTRY WinMain(HINSTANCE hInstance, HINSTANCE hPrevInstance, LPSTR lpCmdLine, int nCmdShow) { MSG msg; MyRegisterClass(hInstance); // アプリケーションの初期化を実行します: if (!InitInstance (hInstance, nCmdShow)) { return FALSE; } // メイン メッセージ ループ: while (GetMessage(&msg, NULL, 0, 0)) { TranslateMessage(&msg); DispatchMessage(&msg); } return (int) msg.wParam; } // // 関数: MyRegisterClass() // // 目的: ウィンドウ クラスを登録します。 // ATOM MyRegisterClass(HINSTANCE hInstance) { WNDCLASSEX wcex; wcex.cbSize = sizeof(WNDCLASSEX); wcex.style = CS_HREDRAW | CS_VREDRAW; wcex.lpfnWndProc = WndProc; wcex.cbClsExtra = 0; wcex.cbWndExtra = 0; wcex.hInstance = hInstance; wcex.hIcon = LoadIcon(NULL , IDI_APPLICATION); wcex.hCursor = LoadCursor(NULL, IDC_ARROW); wcex.hbrBackground = (HBRUSH)(COLOR_WINDOW+1); wcex.lpszMenuName = MAKEINTRESOURCE(IDC_HP); wcex.lpszClassName = TEXT("HP"); wcex.hIconSm = LoadIcon(NULL , IDI_APPLICATION); return RegisterClassEx(&wcex); } // // 関数: InitInstance(HINSTANCE, int) // // 目的: メイン ウィンドウを作成します。 // BOOL InitInstance(HINSTANCE hInstance, int nCmdShow) { HWND hWnd; hInst = hInstance; // グローバル変数にインスタンス処理を格納します。 hWnd = CreateWindow(TEXT("HP"), TEXT("HP"), WS_OVERLAPPEDWINDOW, CW_USEDEFAULT, 0, CW_USEDEFAULT, 0, NULL, NULL, hInstance, NULL); if (!hWnd) { return FALSE; } ShowWindow(hWnd, nCmdShow); UpdateWindow(hWnd); return TRUE; } // // 関数: WndProc(HWND, UINT, WPARAM, LPARAM) // // 目的: メイン ウィンドウのメッセージを処理します。 // // WM_CREATE - ウインドウ作成時の処理 // WM_SIZE - ウインドウサイズ変更時の処理 // WM_COMMAND - アプリケーション メニューの処理 // WM_DESTROY - 中止メッセージを表示して戻る // // LRESULT CALLBACK WndProc(HWND hWnd, UINT message, WPARAM wParam, LPARAM lParam) { int wmId, wmEvent; HWND static hEdit; switch (message) { case WM_CREATE: hEdit = CreateWindowEx(WS_EX_CLIENTEDGE, // 拡張ウィンドウスタイル TEXT("EDIT"), TEXT("ここに入力"), WS_CHILD | WS_VISIBLE | ES_MULTILINE, 0, 0, 0, 0, hWnd, (HMENU)IDC_EDIT1, hInst, NULL); break; case WM_SIZE: MoveWindow(hEdit, 0, 0, LOWORD(lParam), HIWORD(lParam), TRUE); break; case WM_COMMAND: wmId = LOWORD(wParam); wmEvent = HIWORD(wParam); // 選択されたメニューの解析: switch (wmId) { case IDM_EXIT: DestroyWindow(hWnd); break; default: return DefWindowProc(hWnd, message, wParam, lParam); } break; case WM_DESTROY: PostQuitMessage(0); break; default: return DefWindowProc(hWnd, message, wParam, lParam); } return 0; }
上記の太線で示している箇所のみ追加です。
resource.h
#define IDM_ABOUT 104
#define IDM_EXIT 105
#define IDC_HP 109
#define IDC_EDIT1 1001
上記の太線で示している箇所のみ追加です。
test.rc リソースファイル (変更なし)
#include "resource.h" ///////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // // メニュー // IDC_HP MENU BEGIN POPUP "ファイル(&F)" BEGIN MENUITEM "アプリケーションの終了(&X)", IDM_EXIT END POPUP "ヘルプ(&H)" BEGIN MENUITEM "バージョン情報(&A)...", IDM_ABOUT END END