無料
Microsoft Visual Studio Express は無料で利用できるコンパイラです。
Microsoft Visual Studio Community は、個人向けでは、有償アプリを含め無料で使用できますが、法人の場合は条件があります。
Windows SDKが使える
Windows SDKとは
Windows SDKを「Windows Platform SDK」と呼ぶことがあります。
Windows SDKとは、Windowsで動作するアプリケーションを作成するために、マイクロソフトが公開しているソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)のことです。
Win32 APIを利用するために必要なヘッダファイル、ライブラリがあります。
Win32 API(Application Programming Interfaces)は、アプリケーションから、Windowsを操作する手段のことです。
追加のインストールなしで、Windows SDKが使える
Visual C++ 2005 Express Editionでは、Windows SDKのアプリケーションを作成する際、 別途ソフトウエアをインストールする必要がありましたが、 Visual C++ 2008 Express Edition以降は、追加のインストールなしで、Windows SDKが利用できます。
Expressには、MFC、ATLが含まれていない
Expressには、MFC(Microsoft Foundation Class)と、ATL(Active Template Library)は含まれていません。
※ MFCとATLは、本サイトでは扱いません。
Visual Studio Communityには、MFC(Microsoft Foundation Class)と、ATL(Active Template Library)が含まれています。
インストールに必要なWindowsのバージョン
バージョン | 2019 Community | 2017 Community | 2015 Community / Express | 2013 Community / Express | 2012 | 2010 | 2008 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
98 | × | × | × | × | × | × | × |
Me | × | × | × | × | × | × | × |
NT | × | × | × | × | × | × | × |
2000 | × | × | × | × | × | × | × |
XP | × | × | × | × | × | ○(SP3) | ○ |
Server 2003 | × | × | × | × | × | ○(SP2,R2) | ○(SP1以降,R2) |
Vista | × | × | × | × | × | ○(SP2) | ○ |
Server 2008 | × | × | ○(R2 SP1) | ○(R2 SP1) | ○(R2 SP1) | ○(SP2,R2) | ○ |
7 | ○(SP1) | ○(SP1) | ○(SP1) | ○(SP1) | ○(SP1) | ○ | ○ *2 |
Server 2012 | ○(R2) | ○(R2) | ○ | ○ | ○ | ○ | × *4 |
8 | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ *1 | × *4 |
8.1 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × *4 |
10 | ○(バージョン 1703 以降) | ○(バージョン 1507 以降) | ○ | ○ | ○ | ○ | × *4 |
Server 2016 | ○ | ○ | × *4 | × *4 | × *4 | × *4 | × *4 |
Server 2019 | ○ | × *4 | × *4 | × *4 | × *4 | × *4 | × *4 |
*1 更新プログラム(KB2736182)の適用が必要
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=34677
*2 Visual C++ 2008 Express Edition SP1の適用が必要
*4 マイクロソフトの保証対象外
マイクロソフトのサイトには、ハードウエア要件が記載されていますが、最小のハードウエア要件を満たせなくても動作します。(必要なCPUクロックは、1.6GHzですが、Visual C++ 2008 Express Editionが、PentiumIII 550MHzでも動作したことを確認)
参考:http://www.microsoft.com/ja-jp/dev/support/tools.aspx
作成したプログラムが実行可能なWindowsのバージョン
バージョン | 2019 Community | 2017 Community | 2015 Community / Express | 2013 Community / Express | 2012 | 2010 | 2008 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
98 | × | × | × | × | × | × | × |
Me | × | × | × | × | × | × | × |
NT | × | × | × | × | × | × | × |
2000 | × | × | × | × | × | × | ○ |
XP | ○ *5 | ○ *5 | ○ *5 | ○ *5 | ○(SP3) *3 *5 | ○ | ○ |
Server 2003 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Vista | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○(SP2) | ○ |
Server 2008 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
7 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
8 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - *4 |
8.1 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - *4 |
*3 Update 1以降 の適用が必要
*4 マイクロソフトの保証対象外
*5 プロジェクトの設定を変更する必要あり
各バージョンの共存は可能
各バージョンを複数インストールすることは可能です。
Visual Studio CommunityとExpressを複数インストールすることも可能です。
Visual C++ 2010 Express、Visual Studio Express 2012 for Windows Desktopを両方インストールする場合は、Visual C++ 2010 Express をSP1にしてください。
そうしないと、Visual C++ 2010でコンパイル時に「LINK : fatal error LNK1123: COFF への変換中に障害が発生しました: ファイルが無効であるか、または壊れています。」というエラーが発生します。